食事」、日常のなかのあたりまえの習慣ですが、新型コロナの影響により、以前とは「食事」のあり方は変わりました。外食の機会は減り、宅配で食べる分だけを注文、買い物では傷むものは食べる分をコスパ良く買う……。
そんな中、今年もハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)の「世界食料デー月間」(10~11月)が始まりました。コロナ禍で「あたりまえ」があたりまえでなくなった今だからこそ、改めて「世界の食料問題」が世界の飢餓・貧困とどのように関係しているのかについて考えてみたいと思います。

Ⅰ 「世界食料デー」って何?

世界の食料問題を考える日として1981年に国連が制定した日、それが10月16日「世界食料デー」です。世界の一人ひとりと協力しあい、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としています。
ハンガーゼロはこれにいち早く賛同して、10月16日に合わせて飢餓啓発や募金運動を行う世界食料デー大会をキリスト教会や支援グループなどの参加のもとに全国に広げてきました。昨年秋は新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令する中で、世界食料デー大会の多くが中止や入場制限を余儀なくされ、開催規模は通常の5分の1以下にまで縮小となりました。また初めてオンライン形式での大会を開催するところもありました。

そのような状況下でしたが、「コロナ禍だからこそ飢餓と貧困に苦しむ人々への支援を止めてはいけない」という支援者の熱い思いによって、オンラインでの参加や大会の代わりに「世界食料デー礼拝」を開催して支援に参加するキリスト教会が拡大し、目標の1,500万円を上回る約2,000万円もの募金が寄せられました。皆様の温かい支援に心より感謝申し上げます。

Ⅱ コロナ禍で飢餓人口が拡大

今私たちの生活はコロナウイルスによって大きな影響を受けていますが、途上国ではなおさら深刻になっています。貧困の深刻さはさらに増し、国連機関の最新統計は、飢餓人口は2019年の6億5,000万人から、2020 年には8億1,100万人に推移したと報告しています。

またWFPなど16機関が公表した「食料危機に関するグローバル報告書」によると、2020年は調査対象の55カ国・地域で1億5,500万人が「急性飢餓」に陥っているといいます。
「急性飢餓」とは、緊急レベルの飢餓のことを指し、つまり餓死寸前の状態のことを指しますが、この急性飢餓の状態の人数が、なんと過去5年間の調査で最も深刻だったそうです。

新型コロナウイルスの影響で、世界中の33億人の労働者の81%が職場の全面または一部閉鎖に直面し、約2億人に相当する人々が仕事を失いました。特に途上国では日雇い労働など不安定な条件で働かなくてはならない人が多く、仕事を失ったり、収入が減ったりしやすく、さらなる貧困に直結する状況です。

また栄養不良は特に子どもへの影響が深刻です。2020年には、1億4,900万人の5歳未満児が発育阻害(年齢に対し身長が低すぎる)、 4,500万人以上が消耗症(身長に対し痩せすぎている)、また3,900万人近くが過体重(栄養バランスの偏り)であると推定されています。
さらに、途上国においてはワクチン摂取率が国民の1割にも満たない状況であることも、貧困と食料不足をさらに深刻化させる懸念材料となっています。

Ⅲ 2021年世界食料デーのテーマは
  「Imagination
  ~思い描こう コロナ禍の向こう側の世界~」

このように、さらに深刻になる飢餓問題の解決に向け、例年以上に私たちにできることを考え、取り組んでいくことの大切さを伝えるために、2021年の世界食料デーは
「Imagination ~思い描こう コロナ禍の向こう側の世界~」を大会テーマとしました。

今年はコロナの感染状況が若干落ち着き、10月から全国一斉に緊急事態宣言が解除されたことで、昨年よりも対面方式やオンラインで大会を開催するところが増加。全国9地区(都道府県)14会場で開催されることになりました。

2021年 世界食料デー大会スケジュール(10/7現在)

2021年 世界食料デー専門サイト
「Imagination〜思い描こう コロナ禍の向こう側の世界〜」

アクセスはこちら

ハンガーゼロは世界食料デー動画を拡充、全8種類の動画(資料参照)を制作し、各大会や教会単位での支援集会(日曜礼拝、子ども学校など)などで活用していただけるようにしました。動画は、今年の世界食料デーのテーマや飢餓啓発の講演、礼拝説教、海外駐在員の活動報告、クイズ形式のものなどを揃え、幅広い世代で視聴できるようにしました。昨年来オンラインや教会での「世界食料デー礼拝」などで動画を活用したい、という声も多く寄せられるようになっています。なお動画は、10月よりハンガーゼロYouTubeチャンネルで公開されています。(礼拝説教と、日曜学校動画は東京事務局まで要問い合わせ)

講演動画(22分)

フィリピン報告動画(14分)

コンゴ報告動画(14分)

ボリビア報告動画(9分)

クイズ動画(10分)

Facebook

様々な情報や活動報告などを投稿中。今年は質より量。写真より動画を。
YouTubeで更新された動画をFacebookにも何本かご紹介します。

フォローはこちら

Twitter

ハンガーゼロの情報を発信します。固くなりすぎず、Twitterらしく毎日投稿します!Twitterにて質問募集中!

フォローはこちら

Instagram

カラフルな画像で魅せます!世界食料デーへのカウントダウンは必見です!

フォローはこちら

LINE

イベント情報や期間限定のお知らせなど、見逃せない情報をお届けします!

お友達登録はこちら

Youtube

国際協力に興味ある方必見!笑っても暇もつぶせてタメになるフランクなNGO系チャンネルです!

チャンネル登録はこちら

あなたの1食分募金にご協力ください。

今年の募金はコンゴ民主、ケニア、エチオピア、フィリピン、インドネシアでの農業支援や地域リーダー育成、学校給食と教育、妊産婦の栄養改善などの活動をはじめ、11ヶ国の支援活動に用いさせいただきます。また同時に子ども支援(5ヶ国で活動中)として、チャイルドサポーターも募集いたします。

1.食分募金の参加方法

①オンライン
 ハンガーゼロの公式HPから世界食料デー募金ができます。
②郵便振替
 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構
 ※記入欄に「世界食料デー」と明記

ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)の事務所一覧

一般財団法人 日本国際飢餓対策機構
大阪事務所

〒581-0032
八尾市弓削町3-74-1
TEL:072-920-2225 FAX:072-920-2155

東京事務所

〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-1 OCC内517号室
TEL:03-3518-0781 FAX:03-3518-0782

愛知事務所

〒460-0004
名古屋市中区新栄町2-3 YWCAビル 6F
TEL:052-265-7101 FAX:052-265-7132

沖縄事務所

〒900-0033
沖縄県那覇市久米2丁目25-8メゾン久米202号室
TEL:098-943-9215 FAX:098-943-9216

お問い合わせはこちら

エリア

ジャンル

フリーワード

PAGE TOP